okamotoのたのしい就職活動

17足ほど遅く楽しく就職活動する日々を綴るのである。

たのしい就職活動4日目



たのしい就職活動の幕が開けて4日目。
派遣バイトで使っていた時ぶりにスーツへ袖を通した。
シャツを着て、ネクタイを結ぶ。
ネクタイは苦手だけど、我慢である。
キツく締めすぎて呼吸困難寸前のまま、ジャケットに腕を入れる。
そして前のボタンを留める。留める。
留ま
らない。
前のボタンが留まらない。

太っている。

嗚呼、我が古城もこれまでかと諦めかけた。
しかしジャケットはこれしかなく、新聞紙をくくる要領で無理やりボタンで自分を縛る。
お兄ちゃん、新聞紙は木曜日だよ。と怒られるように電車に乗り込んだ。

今日は本町の就職支援の会社にいった。
派遣バイトを登録するノリかな?と感じ、スーツに胃腸が出たデザインのオワリカラのトートバッグで向かうが奴らはガチ。(あろう事か僕はリクルート鞄をまだ買っていない)
案内された所で待機されている同志たちは、ピシッとしたスーツ、黒々しいリクルート鞄を皆下げている。
恥ずかしくなりできるだけ、胃腸が出たデザインを見せないように、無地のトートバッグをフリして過ごした。
本当に自分の胃腸が出ているような気分になり、やがて案内され二階に上がる時もできるだけその胃腸を隠して移動した。
知らないと思うが胃腸が出ていると、恥ずかしさとごめんなさいという気持ちが入り混じるのだ。
なんで胃腸なんか出てやがるんだとデザインにムカついていると、履歴書・職務経歴書の提出を求められる。

そこからは1時間ほど、支援サービスについての説明である。
よくわからないが、
俺に任せろ、やる気があるやつだけついてこい。
という強豪校から転入してきた野球部の監督のようなことを、担当の女の人が繰り返していた。

ずっと担当の人の話を聞いていると、焦点が合いすぎて、担当の周りに点線が出来、ファッション雑誌の安いデザインみたくなり酔ってしまったので、途中から目が疲れるたび斜め上のエアコンの周辺を見ていた。
周辺がなんか白くてモサモサしてたから、これアスベストじゃないのか?こわっ。いやでもちょっと硬そうだな。とか考えていたら話が終わっていた。
担当の人が就活をダイエットで例える話をしていた時に、お二方は痩せていらっしゃるから〜と僕以外の2人を指差していたときに、あぁマジで本当に太ってきているんだな。と感じたのであった。

帰り、フレークレコーズに寄るとついストロークスのアナログ盤とキャンサーズのカセットを買ってしまった。無職のくせに生意気である。

Is This It

Is This It

たのしい就職活動はまだ始まったばかりである。

たのしい就職活動1日目

出会い・新生活の4月。

現在、僕は22歳。

あと一ヶ月もすれば23歳。

滅菌された部屋で過ごし、血迷いもなく育った同級生なら新卒でスルリと就職先をとうの昔に決め、大学は単位が有り余るくらいの卒業、配属先も決まり緊張、緊張の月。でならなければならない筈である。

 

しかし僕はというと、2年前に適当に入った専門学校を卒業したのち、アイ・アム・ア・レジェンド。プリーズ・コール・ミー・ジーニアス。と言わないばかりに毒にも薬にもならない創作活動を盾にし、職と住居を転々。

しかも振り返ればやったつもりの創作活動もほとんど何もしていなかった。

少し漫画をネットに上げたり、知り合いと曲を作ったりしただけで満たされた気持ちでいた。

 

恐らくしていたつもりの残りは全て脳の中で完結していたものなのであった。

結論、この二年間を芯もなくヘラヘラと半笑で暮らしていた、という訳である。

 

 

就職活動1日目である今日、

専門学校に就職先を探しにいっただのが、僕のバイトをすべて一年以内にやめてしまっていて失業保険も貰えないポロポロのキャリア、役に立たないマニュアルの自動車免許と英検二級取得。Oh,Shit.

高速道路へ電動付き自転車で乗り込む僕に進路科の先生は頭を抱えていた。

「すいません、これでずっと走ってきたもので…。」

と心の中で手を合わせ謝り、苦しまぎれに紹介してくれた「新卒紹介予定派遣」という聞き馴染みのない集いに登録させられた。

なんでもそこに行けば研修も込みで社会人としてのモットーを叩き込みながら働かせてくれるという。即ち、就職少林寺木人拳なのである。

 

少林寺木人拳 [Blu-ray]

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金曜日に木人拳説明会を予約し、今日は終了。

 

3時間ほど話し込む意気込みで、母校に向かったのだが、その登録が終わると担当の人は消え、

「あ、帰れってことね。」と、察しコソコソ帰ったのであった。学校には他の未来がいっぱいいるし、しかもキラッキラの新学期。いちいちこんなノンキャリ糞既卒には構っていられないのである。

 

そして家に帰りゾンビーバーを観て、

http://youtu.be/IFZEpzyFfgY 

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Boys Ageを聴いた

http://youtu.be/fKJTEO7WLPY


夕方にダラダラ聴くと、とてもチルでドープだぜイェー。

 

おい、そこの新就活生。

マジでちゃんとしなきゃ死ぬぞ。

ほんとにだぞ。